【YOSAKOIで世界を繋げ】~元ADの協力隊🇧🇷活動BLOG~

2019.7.22~日系社会青年海外協力隊2019-1次隊としてブラジルに来ました! テレビ番組元AD/青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア/ブラジル/旅/ヒッチハイク/YOSAKOIソーラン

ADという仕事の残念ポイント①

ADの仕事で残念だったこと

・寝れない

・帰れない

・お風呂に入れない

・化粧をしないが当たり前

・友達と予定を組めない

・遅刻やドタキャンが当たり前になる

・お金がたまらない

・太る

・仕事とプライベートの境がない

             2019.2.3時点

 

 まずは、

・寝れない

・帰れない

・お風呂に入れない 

    ことについて、詳しく説明します。

 

<パターンA:編集所にいなければいけない>

編集の週になると編集所に泊まり込みになります。

編集というのは10時~33時というサイクルで動いているのですが、

制作会社によっては、20時にADの交代要員が来るように

調整しているというところもあるらしいです。

 

でもそれは、人員がいるからできること。

人が足りない番組は一人のADが1週間以上

ずっと編集マンさんに編集の指示をするために

編集所にいます。

 

どのタイミングで帰るか、お風呂に入るか、

それをうまく調整するのもADのスキル。

ある程度の指示をして、その作業中に一時帰宅してシャワーに入るとか、

編集所近くのネットカフェでシャワーを浴びるとか。

 

でも毎日、ずーっとこうというわけではありません。

特番時代は特に、忙しい日と、そうでない日の差が激しかったです。

というのも、番組作りというのは基本的には

企画会議ロケ → PV → 編集収録 → PV → 編集 → OA

という流れ。

 

特番はOA(オンエア:放送)が終わったら「お疲れ様でした!」

レギュラー番組はOAが終わったと思ったらもう次の収録準備という永遠ループ

なのです。

大抵のゴールデンタイムのレギュラー番組は

制作会社が数社入って、順番に担当するという形。

毎週放送があると、次の担当は1ヶ月後とか。

それが一社制作だと、

会議ロケ → PV → 編集収録 → PV → 編集 → 2/1OA

会議ロケ → PV → 編集収録 →→→→→ PV → 編集 → 2/8OA

               会議ロケ → PV → 編集収録 → PV → 編集 → 2/15OA

               会議ロケ → PV → 編集収録 →→→→→ PV → 編集 → 2/22OA

                            会議ロケ → PV → 編集収録 → PV → 編集

                                       エンドレス続く

こんな感じで、1回の放送が終わる前に動いているだいたい4回分の放送、

全てが自分の会社の担当回なのです。

2本撮りと言って、2週間分を一度に収録することが多かったのですが、

収録の時に次の収録のVTRの打ち合わせをし、週明けにロケや、

担当の放送が終わったと思ったら、3日後には収録ということも。

 

 

 

<パターンB:ディレクターが帰らない>

AD(アシスタントディレクター)という名の通り、

ADはディレクターの指示で動かなければなりません。

 

会社に残ってディレクターがオフライン編集をしている、

あの画像探してくれ、これリサーチしてくれ、

指示が飛んでくる、すぐに情報・画像を入れなければいけない。

PVまでの時間がないと、

帰るに帰れない時というのもありました。

 

 

<パターンC:単純に作業が終わらない>

「今日中にやらなければいけない」

とわかっていても、単純に作業が追いつかないということも多々。

リサーチなんて、調べれば調べるだけ情報は出てくる世の中です。

逆に調べてもわからないことだってあります。

 

ディレクターから「朝から作業するから朝までに送っておいて」といわれたら、

自分の中で何時までと決めてリサーチするか、

納得するまで情報が得られなければ、

朝(私の中ではAM8時)限界まで作業して送ります。

 

番組のPRをADが作ることもありますが、

もっと良いものができるんじゃないかと思ったら、

朝までだろうと限界まで作業するんです。

 

というか、通常営業時間は、

人がいるから仕事を振られます。

やらなきゃ行けない仕事が溜まってきて、

誰にも邪魔されずに作業できるのはだいたいPM8時以降。

 

会社に行くと、別の仕事を振られるから会社に行きたくない。

カフェで作業する、なんてこともよくやっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビは、担当する番組次第では面白い経験ができます。

例えば、

・海外の軍隊でバズーカを打つロケ

・大スズメバチの駆除

・超人気俳優、人気劇団の舞台裏密着

                などなど

 

1年目は特番でいくつか面白い経験をさせてもらっていました。

2年目の途中からレギュラー番組(クイズ)に配属され、

テレビの裏側をあまり面白く感じられなくなってしまったのです。

お金が良いわけでもない、自分の時間もない中で、

仕事に楽しみを見出せなくなったら何を楽しみに働けば良いのだろう。

そう悩む日々でした。

 

もちろん悪いことだけではなかったです。

よかったことについて、その他の悪かったことについても

後々発信していけたら良いなと思います。

 

良いことも、悪いことも知った上で、

ADという仕事を考えている人の参考になりますように!

 

 

 

PV:プレビュー

   ・ディレクターがパソコンで編集したVTRをチェックする

   ・会議のような感じ

 

※オフライン編集:パソコン上での編集