【YOSAKOIで世界を繋げ】~元ADの協力隊🇧🇷活動BLOG~

2019.7.22~日系社会青年海外協力隊2019-1次隊としてブラジルに来ました! テレビ番組元AD/青年海外協力隊/日系社会青年ボランティア/ブラジル/旅/ヒッチハイク/YOSAKOIソーラン

AD裏話!?<名古屋のゲストハウス>と<一人暮らしADの家選び>

 

先日ヒッチハイクで名古屋に行った際、

ゲストハウスに泊まった思い出を振り返ろうと思ったら、

8割<一人暮らしをするADの家選び>

そして、ADのリアルなお話になってしまいました。

 

これからADになろうとしている人には、

ぜひとも家選びの参考にしていただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

さて、名古屋に一人で滞在している間、

私はゲストハウスに泊まっていました。

 

到着した月曜日から4泊です。

 

ヒッチハイクをし、

名古屋市内本山駅に降ろしてもらった後、

さて、今日はどこに泊まろうかと。

(そこまでは宿の手配などしていません)

 

 仕事を辞めてお金がないので、

なるべく安い宿を探します。

 

そして、泊まったのがここ!

【名古屋トラベラーズホステル】

〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4-8-10

travel.rakuten.co.jp

地下鉄 栄駅 から徒歩7分。

マンションを改装した感じのところで、

24時間使用可能な共有スペースがあったのが嬉しい!

 

私が泊まったのは

女性専用のドミトリールーム 1泊2500円

朝食として1階の共有スペースに

パンとコーヒーが用意されていました。

(眠たくて結局1回しか食べなかったけどね)

 

部屋はこんな感じ。

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1部屋にベッドが6〜7個。

二段ベッドのようになっていますが、

壁が作られているため、

カーテンを閉めてしまえば

周りはほとんど気になりません。

 

 

 

 

こういうドミトリーに宿泊すると、

同じ部屋になった外国の方と友達になれないかな〜

なんて考えていましたが、

そう上手くもいかず、

部屋に入ってきた人が、

日本人なのか、韓国や台湾から来た方なのか、

アジア系だと全然わからなかったのです。

お互いに会釈をする、

なんだかそっけない感じに...

 

 

 

 

 

もう7年以上前、

大学受験で東京に来た際は、

ホテルの共同キッチンで、私は自ら、

外国からの旅行客の輪に飛び込んでいました。

(懐かしくなったので、

 その話はまた別の記事で書きたいと思います)

 

 

 

 

 

と、まあ、

シャワーに入れて、寝れれば良い。

それだけです。

 

 

そしてそれは、

今住んでいる家もそうでした。

 

 

 

 

 

 

テレビの制作会社でADをやっていると、

寝れない帰れないが当たり前にあります。

それでも帰りたいベッドで寝たい

その結果、私は六本木から徒歩15分、

高級住宅地と言われ、

芸能人もたくさんいる?

麻布の女になったわけです。

 

 

 

そもそも東京の家賃は高くて、

私の家は5.5畳、トイレとお風呂は一緒、

テーブルを置くスペースもない1Rでした。

(そのうち写真入れます)

 

ベランダには屋根がなく、

雨が降れば洗濯物は終了。

 

仕事中に雨が降ってきては、

3週間ぶりにまわした洗濯物が〜〜〜〜

とよく嘆いたものです。

 

 

洗濯機をまわしては寝てしまい、

また洗濯機をまわす。

それを4回繰り返した後、

やっと干した洗濯物に雨が降られたときの

落ち込みといったら...

 

 

 

 

そんな家でも、家賃7万円

7万円出せば札幌じゃ中央区でも

LDKの物件が出て来ますよ。

学生の時に住んでいた西八王子のマンションは

駅激近(駅の自転車置き場の隣)

6畳 トイレとお風呂別の1Rで

4万8000円でした。

5万以下!

(札幌じゃそれでも高い?)

 

だけど、

麻布十番という場所に住んでいるということを考えると

7万円はとてもお安いのです!

 

 

 

 

おそらく同じ1Rでも正方形に近ければ、

もっとスペースを有効利用できたことでしょう。

私の家は横長で、

ベッドを置くとベッドと柱(靴箱)の間が

たったの30センチ!!

なんとも、使い勝手の悪いお部屋でした。

 

収納の扉も、エアコンにぶつかって途中までしか開きません。

 

ベッドしかないその部屋を男の同期に見せた時には、

「ヤり部屋じゃん!!」

と言われました。

いや、それはよくわからない。

(一応冷蔵庫もテレビもあるよ)

(洗濯機もベランダにはあるよ)

 

親ですら、私の家には来ません。

東京に遊びに来た時には、

ホテルを取ります。

 

人を呼べる家ではないので、

男はおろか、女友達だって呼べません。

 

この2年半、私の家に入ったのは、

私の他にたった一人でした

 

そして、私は麻布の女を卒業しようとしているわけですから、

前にも先にも、私の麻布の花園に入ったのは

たった一人で終了しようとしているのです。

 

ドン引きだったでしょうね

『これが人間の住む部屋か』

と心の中では思っていたかもしれません。

 

ちらっと私の家をのぞいた同期は

ドアを開けた目の前にベランダがあることに

「やべえ...」と呟いていました。

 

 

 

 

 

 

ただ、ADの中でも、

これは特に狭い方の家だったと思います。

みんなもっとちゃんとした家に住んでいました。

彼氏でもいたら、少し会社から遠くても

ちゃんとした部屋に住んでいたかもしれません。

 

 

それでも、

この家を選んだことは後悔していませんでした。

 

 

夜中2時でも、3時でも、、、、、5時でも、

いや、朝8時に帰る時だって普通にありました。

 

椅子を並べて寝る、あのADのイメージ、

あれは日常茶飯事です。

 

 

 

もちろんそのことを分かった上で、

この業界に入りました。

でも、抵抗したくなるものです。

 

 

汚いADにはなりたくない!

3時間あれば家に帰りたい!

化粧は身だしなみ!

おしゃれだってしたい!

とにかく寝たい!

 

そのうち「抵抗している場合じゃねえ!」と

デニムにTシャツなどの適当な格好、

ほぼ毎日、どすっぴんで

会社に通うようになりました。

(心の片隅にはこんなんじゃだめだ

 という気持ちはあったんです...)

 

JICAボランティアに応募するため、

証明写真を撮影しようと化粧をして会社に行くと、

「今日はどうしたんだ!?」

「デートですか!?」

この業界では、当たり前が当たり前ではありません。

化粧は身だしなみ???

 

 

 

だけど、

この業界以外の友人に会う時だけは、

化粧をして行くようにしていました。

汚い、だらしない業界で仕事しているとは

思われたくなかったから。

 

 

 

寝坊して、飛び起きた時には、

昨日脱いだ服を着てタクシーに飛び乗ります。

それを笑って話しているうちは、

「本当、お前はこの業界に向いているなあ」

と言われたものでした。

 

まあ元々、

すっぴんで六本木や麻布をふらつくような人間なのですが...

 

 

 

 

寝落ちしているADはたくさんいるし、

人数が多い時に写真を撮っては

それはもう地獄絵図……

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そういう現実を目の当たりにすると、

電車がなくなっても帰ることができる家の方が、

絶対的に良かったのです。

 

同期の中には、

途中で会社の近くに引っ越して来た人もいました。

 

 

 

 

 

ADをやる人、

これから家を探す人、

会社から近い方が、何かと便利ですよ〜

 

 

 

 

 

ただ、近いからこそ【悪いところ】もあります。

 

 

一つ目はタクシー。

これはもう業界病でしょうか。

就職するまでは、ほとんど

タクシーに乗ったことのなかった私が、

毎日のようにタクシーに乗りまくっていました。

タクシー出勤です。

 

自腹をきってでも、

『早く帰って寝たい。』

自腹をきってでも、

『たった15分、歩いて帰るのも面倒くさい。』

自腹をきってでも、

『もう少しだけ...ギリギリまで寝たい...』

自腹をきってでも、

『泊まり込みの仕事の途中でタクシーに飛び乗って、

 シャワーだけ浴びに一瞬家に帰りたい』

自腹をきってでも、

『仕事の移動で電車に乗るのも面倒くさい』

 

そんなことばかりしていたので、

タクシー代がどんどんかさんでいきました。

 

まあ、そんな利用の仕方でも

タクシー代が出るような会社だったら

話は違うんですけどね。

 

 

 

 

 

 

そして

二つ目は時間に制限がないこと。

 

 

 

電車がなくても家に帰れるということは、

何時までに絶対に

仕事を終わらせなければいけない

ということがないのです。

終わったら帰る、ただそれだけです。

 

「電車がなくなるので

 お先失礼します!」

そんなことは言ったことがありません。

 

 

 

 

そのうち、

飲み会さえも、

「あー最悪タクシーで帰るんで大丈夫です」

完全にタクシー癖がついていました。

 

 

 

 

一時期、ADを辞めると決めてから、

「22時になったら、

終わっていなくても絶対に帰る!」

と決めて仕事をしていたことがありました。

 

もちろんその日中にやらなければいけないことは

終わらせますが、

時間に制限をつけることで、

自分自身、気持ちが楽になったこともありました。

 

そんな働き方をしていたら、

もっとADを続けられたかもしれません。

 

 

 

 

とはいえ、それでも基本的に、

仕事に終わりはありません。

 

2年目、3年目と、

仕事を上手く回せるようになれば、

自分の時間もできるのではないか。

そう思いながらがむしゃらに働いた1年目。

 

できることが増えると、

やることが増えて、仕事が終わらなくなった2年目。

 

このままでいいのかと悩みながら代休を主張した3年目。

もともと、自分の効率も悪いんでしょうね。

 

 

 

 

さらに、

引っ越して来たときは24時間営業だったダイエーが、

深夜3時までの営業になり、

深夜3時過ぎ、営業終了したダイエーの前を通る時には、

ダイエーさえも私の帰りを待っていてくれないのか...」

と悲しくなったものです。

 

私の帰りを待っていてくれるのは、

24時間営業のコンビニだけでした。

 

 

 

 

 

 

なんて、

「ADって大変だね!」

と言って欲しいわけではなく、

こんな生活でも、

仕事にやりがいを見つけ、

楽しんでいる人がたくさんいるのです。

 

編集所で見かける他社のADさんでは

綺麗な格好をして、

きちんと化粧をしている人もいます。

 

そして私も、最初は

この生活を楽しんでいた一人でした。

 

寝れない、帰れない、

そんな状況をネタにして笑えるような人が、

この業界で生き残っていくのでしょう。

 

 

 

 

 

ADを経て、

ディレクターやプロデューサーとして働いている人、

生き生きとADとして働いている人、

そういう人たちは『やべえ奴』なんです。

すごい人たちなんです。

そう思うと、

正直働いている時には特に思っていなかった

上司、先輩の凄さを思い知らされました。

 

 

 

たった2年と数ヶ月、

それだけで知ったように言うのは恐れ多いけど、

 

 

 

 

 

テレビは

いろんな意味で

面白かったです